インタビュー12インタビュー時年齢:40歳(2017年2月27日)

#05 入れ歯に比べ、インプラントはとてもお金がかかる。子育てにかけるべきお金を自分のために使ってしまったという思いがあり、歯のことは人に話せない

再生時間:02:35 アップロード日:2017年12月04日

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インタビュー

やっぱり歯の治療っていうのはお金がかかりますから、やっぱり経済的な問題もありますし、あの、どんないい治療をしたとしても、やっぱり自分の健康な歯にはかなわないってこと。精神的な、あの、ものですね。失って初めて分かるっていうもの、はい。お金と時間と自分の心理的なものですね、はい。

これからどんどん子育てをするに当たって、お金もたくさんかかっているところを、やっぱり自分を優先してしまった、自分が生きるためにこう、優先してしまったっていう思いもあります。そういうところをちょっと、あのー、人に話せるかっていうと、なかなか話せないです。

――そうか、自分を優先してしまったって思っちゃうんですか。

そうですね。あの、そうですね、極端な話こう、インプラントじゃなくて入れ歯っていう選択だって十分あったはずなのに、それだけはどうしても、嫌だったって、うん、いう思いがあって。もっともっと子どもを優先してあげたいけれども、あの、それよりも自分を優先してしまったって、はい。

――でも、優先っていうか、お母さんがねえ、健康じゃなきゃ子どもたちも健康でいられないから。

そうですね。特に、あの、入れ歯がたくさんあったりするとこう、仕事にも差し支えるんではないかと思って、こう、仕事が忙しくなってからだと余計こう、歯医者さんに通ってこう、インプラント作ったりするのも大変なんじゃないかと思って、ちょっと、あの、急いだっていうのもありますね。

――うん、保険が利けばいいんですけどねえ。

そうですねえ。インプラントは利かないですね。あの、歯を削るのって、やっぱりあまり抵抗がないっていうのは、あの、安いからだと思いますね、はい。予防のためには、あの、保険が利かないけれども、削るためには保険が利くっていうのはちょっと、あの、納得がいかないというか。こう、うん、いや、それじゃいけないんじゃないかって思いますね。予防にこそこう、保険を、利かせてほしい。税金を使ってほしいって思いますね。

プロフィール

インタビュー12
インタビュー時年齢:40歳
(2017年2月27日)

関東地方の離島在住・2歳と4歳の女児の母。公務員だが現在は育休中。子育てがしやすい環境に引かれて、同じ職種の夫と離島に転勤。2人目の子どもが1歳7か月のとき初期むし歯といわれ、大いに動揺した。自身は若くしてむし歯と歯周病で複数本の歯を失いインプラントにしていることから、子どもには同じ思いをさせたくない。歯は自己イメージと直結し、人の尊厳にかかわる部分だと思うので、歯科健診ではむし歯を発見するだけでなく、生活の見直しにつながるようなアドバイスが欲しい。