インタビュー02インタビュー時年齢:50歳(2016年2月22日)

#02 固いものを噛んだ時の差し歯の違和感は痛みとは違うが、何十年経ってもいまだに残っている

再生時間:2:45 アップロード日:2016年06月27日

語り

私自身はその、そのこと、どんな原因かはわからないけれども、差し歯が入ったことによって、常に違和感は、何十年たっても未だにあります。

んー、なにか説明がとっても難しいなって思うんですけれど、んー、なんだろうな、どう言ったらいいんだろう。痛みではないです。痛みではないんですが、痛みなのかもしれないと、想像されるようなことが起きるかもしれないという予感。んー、難しいかもしれないんですけれど。

――それは不安ですか、不安感ですか。
ううん、あの、明らかにやっぱり違和感はあるんです。なので、んー、なんだろうな、先ほど、その、歯ぐきがまだ神経がって言ったのは、未だにそれが続いてるからなんですけども、こう、なんだろ、健康な歯であれば、がぶって噛んだ瞬間に、「あ、私はこの歯の奥の神経を使って食べています」っていう意識はしないと思うんですけれども、「そこに明らかに物が当たったことを私はしっかり感じています」っていうのを感じます。

――前歯の場合だけ?
前歯の場合、はい。他の歯では一切感じないんですけれど、前歯でがぶっと噛んだときには、「私は今前歯を使いました」っていうことを、しっかり自覚させられるなんらかの、こう、
神経を感じているっていう意味で、違和感っていうふうに申し上げてるんだと思うんですけれど。

――わかりました。
うん、うん、だから多分、痛ければそれを使ってはいないんですけれど、痛くないからついうっかり使っちゃうってことはよくあって、で、特に、まあ、痛み、痛みっていうか、その、リンゴ食べないでね齧ってとは言われても、ビワは言われてないから、それにリンゴより柔らかいしと思って、ビワとかは齧っちゃうんですけれども、でもそういうときにも、使えば、使うと、その瞬間に他の歯とは違う神経の感じ方を口の中で、だから、口の全部の神経の中で一か所だけ違う感触を味わっている、口の中で、っていう感じですね。

――それは不快感がありますか?
うーん、不快感ではないかな。快感でもないです。でも、不快感か快感かというふうに分けられれば、不快感だと思うんですけれど。自分の中である程度、その感覚が、長い年月で馴染んでしまったという意味もあって、不快感ではない。当初は不快感だったと思います。

プロフィール

インタビュー02
インタビュー時年齢:50歳
(2016年2月22日)

首都圏在住・主婦。28歳のとき階段で転倒し、前歯3本が欠けたりひびが入ったりして、差し歯にした。最初に作った差し歯は歯茎と歯の間に人工物の金属片が黒く見えてしまう状態だったので、ビッグスマイルができなかったが、数年前に作り直してからはそういうことはなくなった。今でも前歯で噛むときには歯の奥の神経に違和感があり、りんごを丸かじりするようなことはできないが、それで特に困ることはない。