#01 8020(はちまるにいまる)運動とは「80歳」になっても自分の歯で食べられるように「20本」の歯を残そうというキャンペーンのこと

再生時間:1:21 アップロード日:2017年01月19日

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  • 歯科医師・深井穫博
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語り

8020運動が始まったのは、平成元年1989年です。当時日本人の女性の寿命がちょうど80歳を超えたころでした。お年寄りになると食べる楽しみというのが、暮らしの中でかなりのウエイトを占めますので、当時、厚生省と日本歯科医師会等が連携して、80歳になっても20本の歯を残そうという国民運動として提唱されました。人間の歯は全体で親知らずがあれば32本、それから親知らずがない方でも28本ありますので、その中で20本残すと、大体何でもかめるということが分かってきましたので、そういうふうにして始まったのが8020運動です。

既に25年以上経過していますので、この間、平成元年の当時は、80歳で20本以上持っているお年寄りの数というのは、10%にも満たなかったんです。大体7%ぐらいだったんですけど。それが年々改善してきて、わたしたちの専門家が予想したよりもはるかに早いスピードで日本人の口の中の歯の保存状態は改善してきたと。現在は、大体、直近のデータでは40%、だから、80歳のお年寄りの40%の方が、20本以上歯を持っているという状態まで改善したということになります。