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はじめよう口腔ケア

口腔ケアで誤嚥性肺炎の予防

1.低栄養と気道感染予防には口腔ケアが大切

介護予防とは、高齢者が介護を必要とする状態になるのを防いだり、現在介護を必要としている状態がこれ以上悪化しないようにすることをいいます。気道感染は、加齢とともに呼吸が浅くなり酸素を十分取り込めなくなって病気に対する抵抗力が低下し、気道(空気の通る道)にウイルスや細菌が入ることで起こりやすくなります。口腔ケアは気道感染予防の中心に位置づけられています。

また、口腔機能を高める口腔ケアにより栄養状態の指標のひとつである血清アルブミン値の改善が期待できることが、平成15年度の厚生労働科学研究でも明らかにされています。

2.誤嚥性肺炎とは

■誤嚥性肺炎のメカニズム

高齢者における気道感染の主な疾患として誤嚥性肺炎があげられます。誤嚥性肺炎とは、口腔内の唾液や細菌が誤って気道に入り込むことで起きる肺炎です。誤嚥は特に夜間に起こりやすく、誤嚥を起こしても「むせ」などの自覚症状がないことがあります。これを繰り返すと誤嚥性肺炎を起こします(不顕性誤嚥)。また、胃の内容物が嘔吐により気道に入った場合にも誤嚥性肺炎が起こることがあります。 食前、食後の口腔ケアと食事中の誤嚥防止が大切です。
特に要介護高齢者において口腔衛生状態を良好に保つことにより、QOL(生活の質)を著しく低下させる不顕性誤嚥による肺炎を予防することが報告され、介護予防という視点からも注目されています。
誤嚥性肺炎のメカニズムの図
2年間の肺炎発生率のグラフ

■口腔ケアで老人の肺炎予防

実際に口腔ケアを実施した人たちと口 腔ケアを実施しなかった人たちを比べると、 肺炎の発生率はおよそ40%減少させる効 果がありました。


口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防と他のさまざまな効果の説明図

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