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80歳で20本の歯があると

QOLが維持できる

口の機能低下も

注目されています

Chapter

02|

健康寿命の延伸と歯と口のケア

健康寿命の延伸と歯と口のケア

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口の機能低下は、加齢に

よる筋力低下から始まり、

最終的には要介護状態を
招くリスクがあります。

加齢による

筋力低下

口腔機能

の低下

・食べこぼしが増える
・むせる
・食品を噛めない
・飲み込めない

食べる量が減る

低栄養

要介護状態

たんぱく質や

ミネラル等の摂取不足

 普段何気なく使っている歯ですが、歯は食べ
物を噛み体内に取り入れるだけでなく、正しい
発音や表情の豊かさにも影響します。
 自分の歯が20本未満になると、うまく食べら
れない、滑舌が悪くなる、表情がとぼしくなるな

ど、QOL(生活の質)が大きく下がります。この
ため、

「80歳で20本以上の自分の歯を保つ」こ

とが生涯にわたるQOLの維持・向上に欠かせま

せん。

 最近、口の機能低下が注目されてきていま
す。加齢による筋力低下で噛む、飲み込む機能
が落ちると、むせるなど問題が生じます。口の
機能低下により食欲が落ち、栄養状態が悪く
なり(低栄養)、ひいては要介護状態となる危
険性も。
 たんぱく質やミネラルなどの摂取量も落ち

るため、さらに筋力が低下する悪循環に陥りま
す。口の機能低下はからだ全体に影響を与え、

QOLの低下につながります。

口の機能を維持することが、健康寿命を
延ばすために重要になってきています。

「QOL」とは

“Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の

略で、日本語にすると「生活の質」。社会的に
見た個人の生活の質や、人生に対する満足
度を指します。

口の機能低下

負のスパイ

ラル

出典:平成28年歯科疾患実態調査をもとに作成

20本以上の歯がある人の割合

(%)

(歳)

0

10

20

30

40

50

60

75~84

85~

10.6

51.2

2.8

25.7

8020運動により
8020割合は増加

QOLの
向上には
歯の健康が

とっても大事

平成

5

平成

28