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歯と口の病気と
全身の病気
Chapter
1つでも
気になる時
には受診を!!
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歯と口の病気と全身の病気
歯と口の病気と全身の病気
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歯周病と全身の病気との関わりは8~9ページで紹介しましたが、特に女性はライ
フイベントに応じた注意が必要です。
歯周病になると分泌される炎症物
質が子宮の収縮を誘発することに
よって、早産や低体重児の出産に
つながることがある一方、女性ホ
ルモンが多く分泌される妊娠中
は、歯周病や炎症がおきやすく
なるともいわれており、
相互に影響しています。
□ 朝起きた時に口の中がネバネバする
□ 歯をみがくと歯ぐきから血が出る
□ 歯と歯の間に食べ物がはさまる
□ 歯ぐきの色が赤い、または赤黒い
□ 歯ぐきが痛んだり、ムズムズする
□ 歯ぐきを押すと血や膿が出る
□ 歯がグラつく
□ 歯ぐきがやせてきた
□ 冷たいものが歯にしみる
□ 口臭が気になる
症状編
歯周病の炎症物質によって、
歯だけでなく全身の骨の代謝
に悪影響が及び、骨粗しょう症
が進行してしまうケースがあり
ます。また、骨粗しょう症の人
は歯を支える歯槽骨がもろく、
歯周病が進行しやすくなりま
す。
骨粗しょう症
コラム
あなたは大丈夫? 歯周病セルフチェック
column
女性はライフイベントに応じて注意が必要
早産・低体重児出産
閉経後
妊娠
・
出産
歯周病はひどくなるまで自覚症状が少なく、サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)と表
現されるように、気づいた時には、かなり進行していることも。歯周病を予防するために
は、初期のサインを見逃さず、早期発見することが大切です。