column

2

Chapter

3

 むし歯(う蝕)の原因菌は糖質をエサに酸を作り出

して歯を溶かします。原因菌、エサとなる糖分、本人

の歯の質という条件がそろうとむし歯を招くことに
なります。
 大人の場合は、治療をした詰め物やかぶせものの
境目からむし歯(2次う蝕)になったり、歯周病で露
出した歯の根元がむし歯(根面う蝕)になることも少
なくありません。また、放置したむし歯から歯周病菌
が入り込み歯周病になるリスクもあります。
 むし歯予防に最も大切なのは正しい歯みがき。食
後は必ず歯をみがく習慣をつけましょう。また、規則
正しい食生活も、むし歯予防につながります。

3つのPOINTで

意識したセルフケアを

ブラッシングで

歯垢を除去

フッ素で「強い歯」

を手に入れる

12|

歯と口のセルフケア

歯と口のセルフケア

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スクラッビング法

歯と歯の間は

スクラッビング法で

歯と歯ぐきの間は

バス法で

かみ合わせ部分は

少し強めにみがこう

歯の表面の食べかすや歯
垢をこすり取ります。ブラシ
の先を細かく動かすように。

バス法

原因菌やその

数が多いなど

歯並びや唾液の量、

歯の質は人それぞ

れです。歯医者さん

で歯と口の状態を

知り、正しくみがく

ことが大切

過度な糖分摂取

や摂取後に歯を

みがかないなど

歯周ポケットの歯垢除去に
有効。歯ブラシは毛足が長

く、柔らかいものを。

むし歯菌

むし歯予防も歯周病予防も、重要なのは毎食後の
歯みがきです。食べたらこまめにみがきましょう。
みがき残しを減らすためには、歯間ブラシやデンタ
ルフロス、ワンタフトブラシの活用も効果的です。
また、睡眠中は唾液の分泌が減りむし歯の原因菌、
歯周病菌が増えやすいため、とりわけ寝る前はしっ
かりみがき、デンタルリンスも活用しましょう!

歯並び

唾液の量

歯の質

糖分

ほお側

舌側

ほお側

舌側

フッ素

(*)

には、歯を構成するカ

ルシウムやミネラルなどが溶け

出す「脱灰」を抑え、溶け出た成
分を再び歯に取り込む「再石灰
化」を促進する働きがあります。
歯みがき剤はフッ素入りを選び

ましょう。

歯ブラシで食べかすや歯垢

(プラーク)を落とします。

歯ブラシは鉛筆を持つように

し、やさしくみがきましょう。

ダラダラ食いを

やめ、規則正しい

食生活を

糖分は原因菌のエサとなります。
食べたらこまめに歯みがきを。
ダラダラ食いは口の中で歯が溶
けやすい状態が続くため、規則
正しい食生活を心がけましょう。

(*)フッ化物ですがここでは

   フッ素と表記しています。

POINT

1

POINT

2

POINT

3

毎日のセルフケアが重要です

みがき残しの

多い部分の

みがき方

歯ブラシの

当て方