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歯と口のセルフケア

すき間時間で口の体操を

 口の筋力の低下は、食べこぼしや滑舌の低下などを招きます(3ページ参照)。これを防ぐ

ために、顔や口周りを動かす運動をしましょう。

 口の体操は、口の機能低下を防ぐだけでなく、脳へ適度な刺激を与えることから表情も
豊かになります。テレビをみながら、家事をしながらでも手軽にできる運動なので、日常生活

に取り入れてみましょう。

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歯と口のセルフケア

歯と口のセルフケア

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顔面体操

口の周りの筋肉を動かし、刺激を与えることで、
口の機能低下を防いで食べこぼしなどを防ぎます。
自分のペースでリズミカルにおこないます。

舌のストレッチ

舌の動きをスムーズにするストレッチ。
食べ物を噛んだり飲み込みやすくするだけでなく、
滑舌がよくなり、唾液の分泌も増えます。

唾液腺マッサージ

加齢とともに唾液の分泌量は減少します。
唾液が出やすいポイント「唾液腺」を
刺激することで分泌を促します。

口を横に引く

「い」と発音する時の

ように口を横に引っ

張る。

 

口を開けたまま舌を

前方に突き出す

 

舌を右側に出す

 

口を開けて舌先で唇に触れる

 

舌を上顎につける

 

舌を左側に出す

唇を突き出す

「う」と発音する

時のように唇を

前に突き出す。

頬をふくらませる

頬に空気をたくさん

ためて、ふくらませる。

耳下腺を刺激

上の奥歯のあたり
に人差し指から小
指の4本をあて、後

ろから前に向かっ
て回す。

顎下腺を刺激

顎の骨の内側の柔

らかい部分に親指
をあてる。顎の下か
ら耳の下の左右5カ

所ほどを押す。

舌下腺を刺激

顎の下にある舌下
腺を刺激する。両指
の親指を揃えて、顎
の真下をゆっくり
グーッと押す。

口を大きく

開ける

口は

開けたまま

上唇の端

から端まで

ココが

ポイント

10

5

10

耳下腺

かせん

顎下腺

がくかせん

舌下腺

ぜっかせん

息を吸う

唇をすぼめ、息を

できるかぎり吸う。

声を出す

口を大きく開け、

「あー」と声を出す。