8020読本 人生100年時代の8020 ~高齢者の栄養管理~

PART1お口の健康と低栄養

要介護につながる低栄養に注意しよう

フレイルがキーワード

年をとって体や心の働き、社会的なつながりが弱くなった状態を「フレイル(虚弱)」といいます。このフレイルの主な要因が「低栄養(栄養不足)」です。
そのまま放置せず、適切に対処することで、健康な状態に回復できます。

加齢による変化

心身や生活の変化により、食への関心が薄れ、食生活が単調になり、食事の回数や量が減っていきます。
また、一人暮らしや高齢者だけの世帯は外出する機会が減り、運動不足によって食欲がわかなくなります。このような高齢者特有の特徴から、低栄養に陥っていくのです。
低栄養とは、健康な体を維持して日常生活を送るために必要な栄養素がとれていない状態をいいます。とくに不足するのが、エネルギー(カロリー)とタンパク質ですが、鉄や亜鉛、ビタミンAやDなどの脂溶性ビタミンも不足しがちになります。
低栄養が続くと、筋力や筋肉量が減少した状態「サルコペニア」になり、歩くスピードが遅くなる、疲れやすくなる、社会との交流が減るなどの変化が起こります。
こうして活動量が減少するとますます食欲が低下し、低栄養が進むという悪循環に陥ります。
フレイルを放置すると、低栄養、運動不足による筋力低下などが悪循環となって要介護状態になる可能性が大きくなります。

お口の健康維持は介護予防の基本です

大事なことは、ちょっとした変化に早めに気づき、適切な取り組みを行うことです。そうすればフレイルの進行を防ぎ、健康な状態に戻ることができます。とくにお口の健康は栄養状態と密接に関係していますので、介護予防の基本といえるでしょう。