8020読本 人生100年時代の8020 ~高齢者の栄養管理~

PART1お口の健康と低栄養

血液検査の結果でチェック

フレイルがキーワード

健康診断や人間ドックなどで行った血液検査の結果があれば、早速確認してみましょう。次の3項目が栄養状態をみる指標になります。

項目 低栄養傾向の目安
血清アルブミン値
アルブミンは血液中の主要なタンパク質です。タンパク質が食事からとれなくなると、筋力や筋肉量が減ってしまいます。
3.8g/dl以下
3.5g/dl未満はさらに注意
総コレステロール値
コレステロールは脂質の一種です。私たちの体の細胞膜やホルモン、胆汁酸などの材料として重要な役割を果たしています。
150mg/ dl未満
ヘモグロビン値
ヘモグロビンは貧血の指標です。ヘモグロビンは赤血球の主成分である血色素で、ヘモとは鉄分を意味しています。
男女ともに11g/dl未満

BMI の値でチェック

BMIが表示される体重計が普及していますが、自宅にない場合は、次の式に当てはめて計算してください。BMIが目標値を下回るようであれば、低栄養の可能性があります。フレイルを防ぐために、改善に努めましょう。

BMI=体重(kg)÷〔身長(m)×身長(m)〕

高齢者(65歳以上)が目標とするBMI

21.5 ~ 24.9

65 歳以上の女性の約2割が低栄養傾向!

要介護状態につながる低栄養は、早めに発見して対処することが大切です。栄養状態は、BMI(体格指数)が判断基準になります。
厚生労働省が公表した「国民健康・栄養調査(令和元年)」によると、65歳以上の高齢者の低栄養傾向の割合は、男性12.4%、女性20.7%でした。