8020読本 働き盛りのお口の健康

CHAPTER3

全身の健康に影響する「歯周病」ってどんな病気?

お口の中には細菌がたくさん

私たちの歯にこびりつく歯垢(プラーク)には、わずか1mg中に10億もの細菌がすみついているといわれています。
まさに細菌のかたまりです。
その細菌の中に、むし歯の原因菌や歯周病の原因菌がいるのです。
そのうち歯周炎を引き起こすのは、歯周ポケットの中にひそむ空気を嫌う菌で、歯ぐきにダメージを与え、少しずつ歯を支える組織を破壊していきます。

日々のセルフケアが大切

歯周病は、糖尿病や高血圧症などと同様に、初期段階ではあまり自覚症状がありません。
知らず知らずのうちに、症状が進んでいるということもあるのです。
加齢や、忙しさのために健診の機会を逃していることなどから、気づいたときには進行している歯周病というケースもあるようです。
歯周病は歯を失う大きな原因の1つです。
日々のセルフケアと定期的な歯科健診を心がけましょう。

歯周病の進行と症状