インタビュー07インタビュー時年齢:78歳(2016年12月2日)

#03 しばらく白板症が出なかったので、年1回の検査でいいと言われ、1年ぶりに受診したら頬の粘膜にがんが見つかった。もっと早く行っていれば軽くて済んだと後悔している

再生時間:03:07 アップロード日:2017年11月09日

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インタビュー

ずーっと長くかかってた先生が、「もう出ないから、来なくても大丈夫だよ」って言ったんですよ。それで、前にやってもらった先生に聞いたら、「死ぬまで行ってなくちゃ駄目だよ」って言われたんです。それで、そのかかってる先生に、「(前にかかっていた)先生に死ぬまで行かなくちゃ駄目って言われて来た」って言ったら、「じゃ、1年にいっぺんにしよう」って言われて。ほんとは嫌だったんだけど、1年にいっぺんして、で、1年になって、2回目の先生が何かよく診てくんなかったような気がするなあって思ったんですよ。ほいで、その1番初めの先生んとこに診てもらいにね、行こうかなと思ってるけど、お父さんが具合悪いからそれどころじゃなくって。

だからあんときね、診てもらいに行ってりゃ良かったんだって、今は、それは後悔してる。
――あんときっていうのは?
ほら、今回のね、ちゃんと、1年もね、行かないで、こっちのね、元の先生んとこへ診てもらいに行ってれば良かったなあって、うん。うん。それだけは後悔してる。
――1年にいっぺんでいいって言われてたときですか、それは。
その(最初の)先生はいっぺんでいいって言ったんじゃないの。行かなくちゃいけないって言ったの。
――そっちの先生はね。
うん。
――で、新しいほうの先生は「もういいよ」っておっしゃった。
そうそう、そうそう。長く診てくれてた先生は、「もう来なくても大丈夫だよ、今まで出ないんだから」って。

1年ぶりで行ったの。ね、そしたら、「ああ」っていう感じ。
――ああ、じゃ、もっと早く行ってれば、もっと早い、小さい段階で。
そう。そう、そうすればもっと簡単にね、そして、「先生、白板症でしょ?」ったら、「そうだ」って言ってたから、うん。だから、もっとね、早く行ってればちょこっと取るだけで済んだわけ。とにかくもうね、麻酔切れてね、1週間はもう痛くて痛くてね。もう、先生の顔見ると「痛い! 先生、痛い!」って言ってた、うん。もう二度と嫌だな。あの痛さは。
――最初の2回のときはそんなに痛くなかったの?
全然、全然、うん。だって局部麻酔だもん。
――ああ、でも3回目は全身麻酔?
そう。うん。
――じゃ、やっぱりがんだからしっかり取ったってこと?
そうそうそう。「しっかり取ってあげたよ」って言ってたから、うん。

プロフィール

インタビュー07
インタビュー時年齢:78歳
(2016年12月2日)

首都圏で夫とともに床屋を営んでいたが、1年前に夫を亡くし、現在は一人暮らし。43歳の時、舌にざらざらした白いものができ、前がん病変である白板症と診断され、手術を受けた。その後、再発したときは外来で治療。さらに2015年に頬の粘膜に再再発した時は、本当のがんだといわれ、入院して手術を受けた。今は普通に会話も食事もできるが、口を大きく開けることができない。病気に負けないよう民謡や社交ダンスを習って大会で優勝したこともある。