CHAPTER7
カスタムメイドマウスガード ―作製から管理まで―
カスタムメイドマウスガードの作製手順
かかりつけの⻭科医院にスポーツの種類やマウスガードの⾊、デザイン、費⽤等を相談し、必要であれば公益財団法⼈⽇ 本スポーツ協会公認のスポーツデンティスト※を紹介してもらいましょう。カスタムメイドマウスガードの作製⼿順は、次のとおりです。
- ❶ 型取りから作製
- ⻭の型取り、噛み合わせの型取り → 専⾨の⻭科技⼯⼠が作製
- ❷ 完成後の調整
- マウスガードを装着し、噛み合わせ等を調整して仕上げる
- ❸ 使用後の調整
- 装着感、しゃべりやすさなどを確認し、調整する
- ❹ 定期点検
- 定期的に健診や点検をする
上手に使うポイント
マウスガードの使⽤にあたり、次のことを覚えておくと便利です。
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❶ 普段の練習から使って慣れるようにする
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❷ ガムのように噛んだりしない
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❸ 装着当初は嘔吐感や発⾳障害が⾒られる場合もあるが、調整によって徐々に改善される
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❹ 発⾳障害の発⽣は、調整と慣れによりある程度解消される
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❺ 競技中に⽔分補給はできるが、 スポーツドリンク等を飲⽤した場合は、後でマウスガードを外して⽔を飲むかうがいをする(糖分を⼝に残さないため)
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❻ 使⽤中に異常(マウスガードの損傷、痛み、話しづらさ等)が⽣じたら、使⽤を取りやめて⻭科医院を受診する
メンテナンス
カスタムメイドマウスガードは、次の⽅法でメンテナンスと管理をします。
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- ❶ マウスガードを使⽤した後は、マウスガードを⽔洗いし、可能であれば専⽤の洗浄剤で洗浄して清潔を保つ
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傷ができて汚れや細菌が付きやすくなるので、⻭ブラシではこすらない
マウスガードは熱に弱いので、
×熱湯消毒や煮沸消毒
×湯で洗う
×乾燥機に⼊れる
×暖房器具のそばに置く
などはしない
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- ❷ 装着しない時は、乾燥した状態で専用のプラスチックケースに入れて携帯・保管する
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- ❸ 定期的に⻭科医師のチェックを受けるようにする
- (成⼈は年1回以上、成⻑期は6 か⽉に 1回以上)
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- ❹ 使⽤中に不具合があった時は、すぐに⻭科医院を受診する
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- ❺ マウスガードの作り替え時期は、使⽤頻度、発育状態によって異なる
- (ただし、材質上、⻑期の使⽤は安全性を損なうことがある)
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- ❻ マウスガードは、他⼈との貸し借りや共有はしない
- 他⼈のお⼝には適合せず、衛⽣的に問題がある