CHAPTER5
カスタムメイドマウスガードの特⻑と種類
カスタムメイドマウスガードの特長
マウスガードは、作製⽅法の違いで既製品と⻭科医院で作製するカスタムメイドマウスガードの2種類に分けられます。
もちろんカスタムメイドマウスガードの⽅がすべての⾯で機能的に優れています。
既製品と⽐較したカスタムメイドマウスガードの特⻑
既製品 | カスタムメイドマウスガード | |
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入手方法 |
スポーツ用品店・インターネットショップ等で購入し、自分で調整する。 自分の歯型にあったものを選択する必要があるが、試着はできない |
歯科医師が口や歯並びの状態、発育状態、参加するスポーツ競技などの情報を元に、歯型をとって歯科技工士が作製作製後、装着して点検・調整をする |
傷害予防効果 | カスタムメイドより劣る | 既製品に比べて優れている |
装着感 | 自分で口にフィットさせるのが難しく、装着感はカスタムメイドより落ちる | 口にフィットするように作製されるので、装着感が良く、快適性や噛み合わせの安定性が優れている |
会話や呼吸 | ⼝にフィットしにくいので、難しい | ⼝のフィット感がよく、歯科医院で点検・調整することで、会話や呼吸がしやすくなる |
価格 | 比較的安価(材料やデザインなどで異なり、千円前後から3万円台) | 既製品に比べて高価(材料やデザインなどで異なり、数千円から数万円)※健康保険が適用される場合がある |
装着後のケア | セルフケアが基本 | 装着後も、歯科医院での定期的な点検・調整が推奨される |
成長期の 子どもの注意点 |
顎の成長と歯の生えかわりに伴って歯並びや噛み合わせが変化するので、適宜調整や買い替えが必要になる | 定期の点検で、歯並びや噛み合わせの変化に合わせて調整し、必要に応じて改めて作製することも必要になる |
その他の注意点 | 歯列矯正をしている場合は、歯科医師に相談する |

競技に適したカスタムメイドマウスガードの種類
マウスガードは、使用する競技の特性に合わせて構造を変えたものが作製されたり、流通したりしています。そのうち主な4種類を紹介します。
競技例 |
競技に適した カスタムメイドマウスガード |
構造の特徴 |
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バレーボールや陸上競技 |
1層タイプ |
⾼性能の衝撃吸収材1枚でできた基本的な構造のもの |
サッカーやラクロス等の接触があるスポーツ |
改良型1枚法 |
前歯口蓋側部分に厚みを持たせ、1層タイプより外傷予防効果を向上させたもの |
ラグビーやアメフト等の激しい接触が多いスポーツ全般 |
2層タイプ |
厚みや材質の異なる衝撃吸収材を2枚重ねて強度と適合性を増したもの |
格闘技、エクストリーム |
ハード&スペースタイプ |
安全性を⾼めるために中間に硬めの材料を入れて3層とし、さらに歯に加わる衝撃を減らすために⻭⾯との間に1mmほどのスペースを設けているもの |
ハード&スペースタイプ |
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1層タイプ
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改良型1枚法
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2層タイプ
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ハード&スペースタイプ
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ハード&スペースタイプ