CHAPTER4
マウスガードの役割と効果
マウスガードの役割
マウスガードは、マウスピースとも呼ばれ、スポーツの際に⼝腔に装着して、⻭と⼝の外傷を予防したり、ダメージを軽くしたりするための安全具です。特に⻭科医院で作製するカスタムメイドマウスガードは、既製品に⽐べて傷害予防効果や装着感など、すべての⾯で優れています。
スポーツにおいては、「⾃分の体は⾃分で守る」が基本です。未装着者のスポーツ⻭科外傷の発⽣リスクは、使⽤者の1.6〜1.9倍(世界⻭科連盟〈FDI〉の報告)といわれています。
スポーツ中にマウスガードを装着すると、顔面や歯、顎に強い衝撃を受けた時に……
- ❶ ⻭と⼝を守る
- ❷ 歯肉を傷つけたり、⻭で唇や⼝の粘膜、⾆を噛んだりするのを防ぐ
- ❸ 自分の歯で接触相手や自分自身を傷つけるのを防ぐ
- ❹ 顎の骨や顎の関節を守る
- ❺ 過剰な噛み締めから歯や顎の関節を守る
カスタムメイドのマウスガード
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ハード&スペースタイプ
(インナーフレームLC®タイプ)のカスタムメイドマウスガード
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ハード&スペースタイプ
マウスガードの効果
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❶ 歯が折れたり、抜けたりするような外力が加わっても、歯がぐらつく程度にダメージを軽減できるといわれています。
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❷ 顎関節に⼤きな⼒が伝わっても、力を吸収・分散して、顎関節へのダメージを軽減します。
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❸ ⼤きな衝撃を顎に受けた時、マウスガードが持つクッション効果と、噛むことにより首の筋肉の活動性が上がって頭部が安定するため、脳への衝撃が緩和され、間接的に脳震盪の予防につながると考えられています。
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❹ 選⼿同⼠が接触しても、マウスガードをしていれば、歯で相手を傷つけるのを防ぐことができます。
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❺ 過剰な噛み締めによる⻭のすり減りや破折を防ぎます。
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❻ ⻭科傷害を防ぐことでQOL(生活の質)を維持し、リスク(治療費や治療時間等の損失等)を回避することができます。