インタビュー08インタビュー時年齢:42歳(2016年12月6日)

#04 実母は子どもが二人とも歯が丈夫だったため、自分の悩みに対して理解がなく、妊娠中の食事のせいだと言われて傷ついた。夫は歯が弱かったので、姑のほうが理解してくれる

再生時間:03:26 アップロード日:2017年12月04日

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インタビュー

もともとうちの母は妊娠中にすごい煮干しを毎日食べたんですって。子どもの歯、頑丈にしたいと思って。そしたらその念願がかなって、うちの兄も私もすごい歯が丈夫なんですね。

で、母に(子どものむし歯のことを)言ったら、やっぱり「妊娠中の食事が良くなかった、煮干し食べなかったからだ」って。でも、うちの母はつわりはなかったので煮干しでも何でも食べれたんですよ。だからつわりのある人の気持ち、分からないですね。それで、妊娠中の食事が良くなかったっていうふうに言われて、もうそれで私も傷ついて。それで、むし歯が発覚する前は「よだれが出てるんだから、子どもは歯磨かなくても大丈夫」っていうふうに言われてたし、で、むし歯になったらなったで、「あんたの妊娠中の食生活が悪かった」っていうふうに言われて。
でも、私が悩んでるっていうのも伝えたんですけど、やっぱり伝わりづらくて、むし歯の子を持ったことがないですから。まあ、でも、母はそれよりもっと大変な困難があったので、むし歯どころじゃないとは思うんですけど。むし歯なんか、そんな大したことじゃない、歯医者行って削ればいいじゃんみたいな(笑)、感じなんです。で、まあ、母とは、だからいまだに分かり合えないですね。「むし歯なんかで悩んでばかみたい」、みたいな(笑)。
で、あの、主人の母、お姑さんのほうは、やっぱちょっと分かってくれるんですね。うちの主人も虫歯だらけですけど、上の、1個上のお姉さんも歯は弱くて、で、やっぱり歯医者通いが多かったみたいなんですね。

あの、「うちの下の子ね」――私の主人も――「幼稚園からむし歯あった」って、「じゃ、似ちゃったんだね」みたいな感じになって、それで、あの、「今、じゃ歯医者さん行かなきゃって言われて、歯医者さん行ったら、ネットでぐるぐるに拘束されて押さえつけられて治療みたいです」って言ったら、「あら、それはかわいそう」ってなって。まあ、「じゃ、なるべくうちでもお菓子は、子どもには出さないようにして」って、私が気にしてるのも分かってくださって、以来、お菓子は全部手作りで出してくれて、あとは果物とか。もともとそういう、何だろう、スナック菓子とかそういうものは食べない家なんですけど、あと、食事もあの手作りの、全部手作りっていう家なので、それは、うちが行くと徹底してくれるっていう感じで。
 ただ、私の実家のほうは、「そんな歯なんて、歯医者行って削ればいいじゃん」みたいな感じなので、何度言っても飴だの、あのー、ハイチュウ、何かソフトキャンディだの、「やめて」って言ってるのに出してくる。「磨けばいいじゃん」みたいな。「磨くより前に出さなきゃいいんだよ」って。いつも、あのー、ちょっと喧嘩になっちゃいますね。今でも。

プロフィール

インタビュー08
インタビュー時年齢:42歳
(2016年12月6日)

首都圏在住・5歳女児の母。10年前に出版社を辞め、現在はフリーのライター兼イラストレーター。娘の2歳児歯科検診でむし歯が発覚。2歳児は拘束して治療と聞いてパニックになったが、親身になってくれる歯科検診医と出会う。丁寧に歯磨きをして、定期検診を受けながら5歳になるまで待って、無事治療することができた。娘のむし歯は自分自身や夫婦関係、子育てのあり方などを振り返るいい機会にもなった。