CHAPTER2
歯科外傷の多いスポーツ
ハイリスクスポーツ
意外かもしれませんが、野球・ソフトボール、バスケットボール、サッカー、バレーボールなどは、ラグビーやアメリカンフットボールなどのフルコンタクトスポーツよりも、⻭科外傷が多くなっています。これは、競技者が多いこともありますが、勢いのあるボールやバットなどの⽤具との接触により外傷が
生じるという特徴があります。
また、成⻑期の⻭科外傷は、⼩学校、中学校、⾼等学校と児童⽣徒の年齢が⾼くなり、激しさが増すほど増える傾向にあります。
このほかにも、歯科外傷が発生しやすい競技として、次のものがあります。
球 技: アイスホッケー、ホッケー、ハンドボール、水球など
格闘技:
ボクシング、キックボクシング、レスリング、総合格闘技、空手、テコンドー、柔道など
その他: スキー、スノーボード、スケート、モータースポーツなど
歯科外傷の主な原因と事例
スポーツ中における歯科外傷(歯牙障害)の安全対策を取るために、受傷の主な原因を5つ挙げます。
歯科外傷が多いスポーツ
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野球・ソフトボール
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- 練習中に、ゴロを捕球しに行ったところ、バウンドが変化したため口にボールが当たって負傷
- 振り放したバットが口に当たって負傷
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サッカー・フットサル
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- 競技中に、転倒して地面に顔を打ちつけ、前歯が欠けた
- ヘディングシュート時に選手同士が接触した
- ボールを追ってゴールポストと衝突した
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バスケットボール
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- 練習中に相手選手の頭に歯が当たり、相手の頭を切った
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バレーボール
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- ボールを追って体育館の壁面に衝突した
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