インタビュー05インタビュー時年齢:79歳(2016年3月26日)

#02 結婚するまで1回も歯科治療が必要になったことがなかった。今のように毎食後歯磨きをするような習慣もない時代だったが、甘いものもなかったのがよかったのかもしれない

再生時間:3:02 アップロード日:2016年06月27日

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語り

あの、結婚するまでは、歯が痛くなったとか、一回もないんですね。で、私のきょうだいも多分そうでしたから、あの、体質的にいい歯を持って生まれたんだと思いますね。で、あのー、だから、歯を痛めたとかなんかっていう経験がないまま結婚しましたから、小さい時のことは、全然、歯科のほう関係なかったです。

――でも、例えば、歯磨きとかよくなさってたのかもしれないですよね。
うーん、でも、戦争中ですからね、今のように、あの、衛生、口腔衛生のことは行き渡っていませんし。そんな、もう、本当に食べるだけの皆さん生活でしたから、かえって、なんでしょう、今思えば、甘いものとかそんなものがない時代でしたから、よかったのかもしれませんね。おやつって言えばおさつまですとか、それから、スルメなんかいただいてましたからね。だから、歯のよくなる食べ物ばっかりだったと思いますよ。だから、特別、食事したあと歯を磨くとか、そんな習慣はなかったように思いますけどね。

――その頃っていうと、例えば、朝、歯ブラシ、歯磨きをする。
ああ、それはします。朝と寝る時はしますけども、今のように、食事終わってから学校では磨いてますよね。だけど、とんでもない。そんな、学校で磨いたなんてことないです。朝と晩は磨いてましたけど。

――晩もやっぱりちゃんと磨いてらっしゃったっていうのは、他の80代の方に伺ったら、「歯は朝磨くもんだと思ってた」って。
でも、みんな磨いてたんじゃ、うちの者はきっと磨いたと思いますよ。だから…、別に「磨く」っていう感覚がなしにやってたのかもしれませんね。食べ物が影響してたんだと思います、いい歯は。

プロフィール

インタビュー05
インタビュー時年齢:79歳
(2016年3月26日)

インタビュー時:79歳(2016年3月26日)
首都圏在住。歯科医師の父のもとに生まれ、歯科医師と結婚して、主婦として子育ての傍ら、夫の歯科医院も手伝ってきた。子どもの頃から歯が丈夫で、60代になって親知らずを抜くまで、ほとんど歯科治療を受けたこともなかった。その後はむし歯や歯周病にもなったが、ちょっと具合が悪くなれば歯科医師になった息子に治療してもらえるので、まもなく80歳になるが自分の歯が20本以上残っている。