オーラルフレイルの進行には段階があるそうよ。

ヨシエ
タイゾウ

そうなのかい?
どんな感じで分かれているのじゃ?

オーラルフレイルの進行とは

PART1では、老化によるお口の機能低下とオーラルフレイルと違いを含めて解説しました。
オーラルフレイルはその進行度合いにより4つの段階(第1から4レベル)があり、それぞれの段階への対応が整備されています。

  • 「第1レベル 口の健康リテラシーの低下」は、歳を重ねることにより個人を取り巻く社会的な環境も変化し、その役割も変化することになります。具体的には自分の役割が、「仕事場」からボランティアなど「地域」での活動を求められること、またその新しい役割を持てないことなどが考えられます。こういったことをきっかけに知らず知らずのうちに自身の健康への興味が薄れていく段階です。つまり、健康に関する知識、情報を効果的に自身に活用する能力(健康リテラシー)が低下する状態になり、さらに口に関する健康リテラシーも低下してしまいます。
タイゾウ

自分の変化に気付きにくいかもしれんのう。

食べこぼしが増えたなど、ささいな変化にも注意が必要みたいよ。

ヨシエ
  • 「第2レベル 口のささいなトラブル」は、日常生活における、ささいな口の機能低下(滑舌低下、食べこぼしやわずかのむせなど)に伴う食を取り巻く環境悪化の前触れ段階です。例えば、「最近固いものが食べ難い。歳だから固いものは避け柔らかいものにしよう。消化にも良いから。」などといった誤った食事選びが習慣化し、さらに老化による体の機能低下も相まって口の機能低下が進む段階です。その機能低下はささいであることから自覚することなく潜在的に進んでしまいます。

タイゾウ

年だからと、やわらかいものばかりは要注意じゃな。

日々の食事での気付きや工夫が大切ね。

ヨシエ
  • 「第3レベル 口の機能低下」は、お口の機能の低下が顕在化(噛む力の低下、舌運動の低下)し、サルコぺニア※1や低栄養へ陥る段階です。このレベルの対象者として、口腔機能低下症※2の診断がつく者もいることから、このレベルの対応は歯科診療所で行われることとなります。
  • さらに「第4レベル 食べる機能の障がい」は、要介護状態、運動・栄養障害に至る段階で、「摂食(せっしょく)嚥下(えんげ)機能障害」として診断がつく段階であり、このレベルへの対応は専門的な知識を有した医師、歯科医師などが対応します。

タイゾウ

わしはどのレベルか、歯医者さんでみてもらおうかのう。

また、地域高齢者を対象とした調査で、オーラルフレイルは、フレイル・サルコペニア・要介護状態・死亡に関連していることが明らかになってきました。

この結果は特に「第2レベル 口のささいなトラブル」の放置のリスクを客観的に示したデータの一つです。これらは、フレイル・サルコペニア・要介護状態・人生の最終段階へと進行していく過程で、オーラルフレイルがこれらの過程に強く影響している可能性を示したものとして注目されています。

タイゾウ

健康で長生きにはオーラルフレイル対策が大事じゃのう。

オーラルフレイルとの付き合い方を知りたいわね。

ヨシエ